3年生最後の授業は「想い」と「言葉」③

ココロ

ミスチルの「しるし」は、恋愛中の男女の曲とも別れの曲とも取れる、ということを知って、生徒は驚いたようです。

曲をよく知っていた生徒の方が驚きは大きいでしょうね。

そんな種明かしをしたところで、授業の残り時間あと5分。もう1曲、イントロ当てクイズです。

「灰色と青」(米津玄師+菅田将暉)

「しるし」はかなり前なので、今度は最近の、みんな知っているはずの曲で。

2017年10月リリース。カラオケで歌ったとき「本人映像」だったのですが、思わずそちらの方に見とれてしまいました。ふたりの雰囲気とこの曲が見事にマッチングしています。

予想通り、授業でこの曲を流した瞬間、さっと反応した生徒がほとんどでした。でも米津玄師とはわかるんですが、曲名は意外とてこずるんですよね。「lemon」とか。

「灰色と青」と分かったところで歌詞を配ってまた考えてもらいます。

タイトルの灰色と青は、それぞれ何の色だろう?

「青と灰色」ではない理由

この曲はよく知っていて、何となく歌詞の意味も分かっている生徒も多いようですが、改めてタイトルの意味を答えるとなると、そう簡単ではありません。

「青」=無邪気で明るくすべてに前向きだった子どもの頃

「灰色」=大人になった今の、辛く苦しく退屈な日々

と、とりあえずこんな感じなのでしょうが。

でも、時制的にはむしろ「青」が先のはず。なぜ「青と灰色」じゃないんでしょうか?

そう言われると、もう答えられませんね。もちろん正解がある訳ではないので、考えるきっかけとしてだけの問いかけなのですが。

歌詞の中にこういうフレーズがあります。

どれだけ無様に傷つこうとも

終わらない毎日に花束を

ここが手掛かりになりそうです。

大人になって平凡で退屈な毎日を過ごしていると、何かに夢中になり、すべてが上手くいくと思えた子どもの頃の気持ちを失ってしまった気がする。

でも、この「終わらない毎日に花束を」=辛く苦しいことの多い今の生活であっても、そこに幸せや喜びを見つけ出したい。

どれだけ無様であっても、あの頃の「想い」だけは忘れずにいたい。

今という現実は確かに灰色かもしれない、でもだからといってあの頃に戻るのではない。

つまらない現実の中に、きっと喜びがある。あの頃の想いを忘れなければ。

だから最初に来るのは今、「灰色」なんでしょう。

現実から逃避して過去に引き篭もろうとしているのではない、過去の自分に戻って今の自分を勇気づけよう、そんな前向きな姿が浮かび上がります。

「すれ違うように君に会いたい」〜もうひとつの気づき〜

そう話しながら、ふと気づきました。

歌詞の終盤、「すれ違うように君に会いたい」という箇所があります。この「すれ違うように」ってどういうことなんでしょう。

この「君」は、子どもの頃の親友と解釈していたので、ちょっとイメージがしにくかったのですが。

もしかしたら、ここでの「君」は友達じゃないのかも。

あの頃の自分?

過去の自分に戻るんじゃない、すれ違うように会って、あの頃の想いを取り戻したいんだ。

そんな風にも思えてきます。

いつも心は「青」でありたい

今、みんなは何色だろう。

受験真っ最中の人にとっては、灰色かもしれないね。

でも色は心の持ち方できっと変わるんだよ。自分の想いを大事にして、青色の世界にしていってくださいね。

…というところでチャイムが鳴って、授業はおしまいです。

言葉の奥深さ、面白さも少しは伝わってくれてたらいいけれど^ ^

(「灰色と青」の歌詞分析についての記事はこちら↓)

https://penta-3.com/2019/10/02/haiiro-to-ao/

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