リクルートワークス研究から今年3月、「『創造する』大人の学びモデル vol.2が発行されました。↓
https://www.works-i.com/research/works-report/item/190329_learningvol2.pdf
こちら2018年に出されたvol.1の続編ということになります。↓
https://www.works-i.com/research/works-report/item/learningmodel2030.pdf
これからの時代の「学び」についての分析と提言ですが、とてもうなずける内容です。
それは社会に出ている「大人」はもちろん、その前段階にいる高校生や小中学生にとっても同様だと思います。
そこでは、これからの学びは「アウトプット型サイクル」に埋め込まれると言います。
・アウトプット 疑問や気づき、考えや仕事の成果を発信する。
・フィードバック 発信したものに対する社会や人からの反応を受けとめる
・アンラーニング 反応と自分の考えとを融合させ、考えの枠組みを再編集する
・クリエーション 再編集された考えの枠組みをもとに創造する
「創造する」大人の学びモデル vol.2 より引用
PDCAのサイクルと似ているようですが、最初にプランではなく発信というところが新しい視点でしょう。
学校に行っても、本を読んでも、正解が何なのかはっきり見えない時代です。たとえその時は正しかったとしても、刻一刻と変化してしまう。
そこで「大人の学びの極意」として、4つの点を挙げています。
・はじまりは1%のアウトプット
・異なる人とともにやる
・フィードバックを味方につける
・人から学べる人になる
「創造する」大人の学びモデル vol.2 より引用
とにかく自分の疑問や気づき、思いや考えを発信さえすれば、それが誰かの目に留まり、フィードバックが得られる時代。まずはアウトプットから始めること。
だとすれば、まずはこんな日常のことをつれづれに書いただけのブログでも意味は多少あるでしょうか。
たとえば「学校」という、先生と生徒しかいない同質な空間から一歩外へ飛び出て、国籍も職業も年齢も価値観も違う人たちとの対話と協働。
毎週末に外へ出てみて分かったこと、今まで知らなかった人との出会いが、こんなに楽しく、またいろんなことを学べるということ。そんな経験は今までありませんでした。
そのなかで自分の考えがフィードバックできて、もっと成長できて新たな創造につながる…
このサイクル、この1年の経験を通して実感できますね。
そして4つめの「人から学べる人になる」ですが、学べない人の特徴を挙げています。
・自分が他人からどう評価されるかを気にする
・他者を低く見ることで、自分の優秀さを証明する
・失敗の原因を自分以外に求めようとする
・「正解」を探すことに必死になる
・完璧主義
「創造する」大人の学びモデル vol.2 より引用
臆病にならずどんどん発信し、「我以外皆師なり」という謙虚さを持ち合わせること。どこにもない「正解」探しではなく、失敗を繰り返しながら「想像」と「創造」へ。
それが新しい学びであるなら、始めるのに遅すぎる、ということもないはずです。
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