back numberのオトナの歌といえば、今のところ代表は「003」「jaguar」、そしてこの「アーバンライフ」でしょうか。
「アーバン」は都会。「都会での生活 = 見ず知らずの異性との関係」という…
「ヘッドライト流れてく」のだから、ここは夜の車の中。名前も知らない男女が身体を結び合ったあと、男はタバコを一服し、そのまま寝てしまう。
スピードを上げて走り去る車のヘッドライト。その光と音でふと眼が覚め、また女を抱き寄せる。
さっきの結びつきは、「甘い物で腹を満たしたような うざってぇ満腹感」。
きちんとした食事で満腹になったんじゃなく、そこにあった甘い菓子かなんかでとりあえず空腹感を満たしただけ。だからなんか虚しいというか、罪悪感というか、そんなうざったさ。
愛のないカラダの関係を見事に表した比喩ですね。
触れたいだけで他には何もない。深い意味はない。それでもいい。お互いそれ以上の何を望むわけじゃない。
だからこれからふたりの関係が始まるわけでもない。始まらないのだから終わりもない。ただお互いの欲望のまま抱き合うだけ。感情のない割り切った関係だから、心の痛みだってない。いや、心なんかそもそも必要ない。
「どっちがどっちの身体か分からなくなるまで」お互いの心の傷を癒そうとして関係を持ったはずなのに、「舐め合うべき傷も忘れて」ただ身体を貪りあうだけ。いったい何のためにこんなことをしているんだろう。
言えるのはこの関係が「毒入りの真実」だってこと。欲しいのは愛とか心じゃなくて、体だけ。ただ触れたいだけ。二人ともそれしか出来ないと分かってる。
「名前を持たない関係に君はいない」名前も知らないまま、もう二度と会うことはない。僕の世界に君はいない、そしてそれは僕も同じ。
僕の世界? いや、そんなものあるのか? 心をなくした僕しかここにはいないんだ…
んー最後はなかなか難しいです。割り切ったつもりでも愛のない身体の関係は心を癒してはくれませんね。
むしろ心を切り離さなければいられない、そんな虚しさだけがある都会=アーバンの生活。
「003」のボンドガールや「jaguar」の魅惑的な女性の妄想より、現実?に近いぶん生々しい雰囲気の曲、これもいいですね!^ ^
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