2015年5月に発売されたシングル「SISTER」のカップリング曲が「泡と羊」とこの「君はいらないだろうな」です。
アルバムには入っていない曲ですが、ギター一本の弾き語りと依与吏くんの声と歌い方がまたいいんです。
お馴染みの失恋の歌。でも歌詞を聴いてみると、やたら悩んだり後悔したりする感じとはちょっと違うかな。
心変わりはもう仕方ないから
潔く君にふられよう
涙が出るのも仕方ないから
次の恋でもしよう少しずつ少しずつ 君から離れていこう
出典「君はいらないだろうな」作詞:清水依与吏
「心変わりは仕方ない」って潔く諦めようとしてますね。
で、「次の恋」に気持ちを向けている。「君から離れていこう」という決意も語っています。
でもさらによく聴くと、次の恋「でも」なんですよね。そんなに気は進まないけどっていう…
君から離れていくのも、「少しずつ少しずつ」。このリフレインは大事です。
「そんな簡単に諦められるとは思わないけど、ふられたことは間違いないし、忘れるしかないんだよな…」
そんな往生際の悪さはやっぱり感じるし、分かりますね。
君といられて僕は幸せで
出典「君はいらないだろうな」作詞:清水依与吏
今更そんな言葉は 旅立つ邪魔になるだけだ
あげられるものを探してみるけど 君は
きっと君はいらないだろう
ここで「旅立つ」のは僕ではなく「君」だと思います。
幸せだった日々を思い出すけど、君にとってはどうでもいいことだよね、と自分に言い聞かせるしかないという寂しさ。
「あげられるもの」ってたぶん「モノ」じゃなくて言葉とかなんですよね。
この場に及んでも何か君のためにしてあげられないかなって思うけど、やっぱりそれも君にとっては邪魔なんだろうな。
そうやってなんとか納得しようと思うんですね。
楽しい日々はもう戻らないから
潔く君にふられよう
明日が来るのも仕方ないから
次の恋でもしよう少しずつ少しずつ 君のいらない僕になろう
出典「君はいらないだろうな」作詞:清水依与吏
「君のいらない僕」。「君はいらない」から主語が変わります。
どれだけ「君」の存在が僕にとって大きかったか分かりますね。
君が笑うと僕は嬉しくて
出典「君はいらないだろうな」作詞:清水依与吏
今更そんな想い出は 重い荷物になるだけだ
気の利いた言葉探してみるけど 君は
きっと君はいらないだろう
恋したもんはもう仕方ないから
出典「君はいらないだろうな」作詞:清水依与吏
胸の奥にしまっとこう
涙が出るのも仕方ないから
次の恋でもしよう
さっきは君と一緒にいたときの幸せを思い出していましたが、最後は「恋」したことそのものを振り返ります。
こんなことになるなら君に恋なんかしなきゃよかったとも思うけど、今さらだよね、と。
でも「仕方ないから、忘れる」じゃないんです。
「胸の奥にしまって」おく。君との幸せな思い出はやっぱり忘れられないものなんですね。
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