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ふたりは今どういう状況なのか
大好きな彼女のことを想いながら、幸せな気持ちでベッドに入ってるのかな。
でも「それでいい」の「で」がちょっと気になります。
もしかすると「それがすべて」というのは、「彼女のことを想っている」だけで、直接のコンタクトはないってこと?
「助手席の君」。ベッドじゃなくて、車の中だったんですね。でもいったい何を「今日は言えるだろう」なのか?
車のヘッドライトが照らす光は平行で交わらない。2人の心もすれ違っているんでしょう。
突き放すことも抱きしめることもない、衝突も強い愛情もない2人。
「この道は終わる」という表現は、別れも示唆していますね。
こうなると最初の「君のこと想ってゆっくり眠れます」というのがどういう気持ちなのか分からなくなってきます。
車の中の2人はどういう関係でどういう状態なのでしょうか?
さらに「落し物」と「忘れ物」はどう違うんでしょう。最後にまとめて考えてみます。
君は僕をどう想ってるのか。僕と同じようにベッドで、笑ってくれている…いや、分からない。
それがすべて「ではない」。
彼女は僕ほどに僕を想ってくれていない、でもそれでいい。
どうやらこの2人、恋人同士というより付き合い始めたけどなんかしっくりきていない、特に彼女の方が。それを僕も敏感に感じてるというところでしょうか。
別れの予感
こんな中途半端な状態なら終わりにしたほうがいいんじゃないの? 彼女はそう思ってるのかもしれないけど、でもそれを決めるのは誰?
窓から見える稲穂も、鳴いている虫も、風もみんな、終わりが来ることを知っている。僕たちも同じかなぁ。
「そのままでいい」という現状維持から「そのままがいい」への変化は、やっぱり関係を終わらせたくないという願望なんでしょう。
2人でドライブできることはうれしくて、きっと今夜は1人でそのうれしさを噛み締めながら寝るんだろうけど、君が僕ほどに想ってくれていないことにも気づいていて、その中途半端な恋愛関係に対する悩みは、いったんは別れたほうがいいのかなという気持ちにもなったけど、やっぱり僕は君のこと好きなんだし、これで終わりなんてしないよ…
「ゆるいカーブ」というのは、ふたりの関係の紆余曲折を表しているのでしょう。
「落し物」と「忘れ物」
「落し物」と「忘れ物」の違いですが、「落し物」はどこで失くしたか分からないのに対し、「忘れ物」はたぶんどこかにあるんですよね。
落としたものはもう見つからないかもしれないから、また最初から。忘れ物は探せばきっとある。
僕は君を好きになるところからまた始めるよ。君はもう一度あの頃を思い出してくれれば…そんな気持ちでしょうか。
ふたりのすれ違った微妙な感じ、すごくよく出てますよね。
ちなみに曲名の「march」を最初は「3月」と思っていたのですが、それだと「稲穂」と時期が合わないし、「行進する」とかの意味だと歌詞と内容が違いすぎるなと。
依与吏くんが当時付き合っていた彼女の車が日産マーチだったというのがいちばん納得できますね^_^
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