ガーミンのVO2max〜つくばマラソンのデータより〜

ランニング

つくばマラソンを3:30:36で走ったあと、ガーミンウォッチのVO2maxを見てみました。

するとこのところの数字と変わらない63。で、予想タイムを見ると、

いや、月曜に疲労抜きのつもりで走ったあと62に下がってしまったのでその数字がこれ↑です。

やっぱりあり得ない…

ガーミンコネクトでつくばの数字をもう一度確認してみます。

本当はずっと150くらいをキープしていけるといいとは思いますが、今回は前半をかなり抑えたのでこんな感じですね。

ペースはほぼイーブンですが、心拍数はやはり後半につれてどんどん上がってます。

さらにパフォーマンスコンディションのグラフを見ると、2時間を過ぎたあたりからだんだん下がりはじめ、2:49:32を境にマイナスになっています。

ペースが42㎞を通してほぼイーブンなので、このグラフは心拍数との相関であることは間違いありません。

後半にがんばり出したことで心拍はどんどん上がりました。しかし実際のペースはそれほど上がっていないので、結局それがパフォーマンスの低下とみなされたわけです。

うーん、これは実感と違いますね。

前半は楽に走ってるのですから、当然心拍は130台くらいにしかなりません。

でも後半は辛くなっている中で、同じあるいはちょっと速いペースで走ってるのですから、心拍数は相当上がるに決まってます。

そういう状況、状態をまったく考えず、数字だけでパフォーマンスを判断されてもなあ…

いや、これは計測の仕方ですからそこに文句を言っても仕方ありません。頑張りを反映してほしいとは思いますが(^_^;)

私が使っているガーミンは735XTJで、心拍数は手首で測っていますが、それが正確かどうかはとりあえず問題にしないことにはします。

ただ、ここで計測されるVO2maxというのは、いつも一定の状況で測らないと正確なデータとしては使えないのではないでしょうか。

たとえば10㎞のスピード練習、あるいは20㎞以上のペース走。それを行うときだけ心拍数を測定して、その変化を見ていく、というのであればいいと思うのですが。

と言いつつ、きょうの6㎞程度のジョグで数字が下がったのが気になったりしています。なんでしょうねー(^◇^;)

大切なことは何か

ガーミンのサイトにはVO2maxについてこのようなことが書いてあります。

この数値は身体に取り込まれた酸素が筋肉へ運ばれ、効率的な有酸素エネルギー生成に使用される最大量になります。

VO2 Maxレベルが低ければフィットネスレベルは低く、高ければパフォーマンスの潜在性が高い、ということを覚えておくと便利です。

https://www.garmin.co.jp/minisite/runningscience/#vo2-max

注目するのは太字の部分、酸素が有酸素エネルギー生成に使われる「最大量」というところと、パフォーマンスの「潜在性」という言葉です。

「最大量」ですからVO2maxの数字が高いからといって、いつも最高のコンディションでパフォーマンスが発揮できるとは限りません。いやむしろ発揮できないことの方が多いです。

で、「潜在性」って、つまり「伸びしろ」ですよね。

VO2 Maxの数値は変動的で、現在の生活やトレーニングが反映されます。適切なアプローチをとることで、誰でも自分のVO2 Max値を改善することができます。

https://www.garmin.co.jp/minisite/runningscience/#vo2-max

ここでは「改善」に力点が置かれていますが、「現在の生活やトレーニング」が反映するので、ちょっと不規則な生活をしたり、練習をサボれば逆に数値はどんどん下がるってことですね。

まあそれも分かります。要はどうすればパフォーマンスを最大限に発揮できるようになるのか、その方法論です。

でもこの点については、はっきりと書いてはくれてません。

マラソンなどの長い距離で予想タイムを更新するためには、有酸素トレーニング以外に多くの必要かつ重要な要因がたくさんあります。

そのため予想タイムを達成するためにはレースに向けた適切なトレーニングが重要となります。

https://www.garmin.co.jp/minisite/runningscience/#vo2-max

その「多くの必要かつ重要な要因」が何かは具体的な記載がありません。「レースに向けた適切なトレーニング」という抽象的な表現だけです。

そして、表示される予想タイムはあくまで予測ですが、あなたの生理学的データを基に、合理的に期待できるパフォーマンスの優れたアイデアを示してくれます。また、トライし達成するための素晴らしい目標も提示してくれます。

https://www.garmin.co.jp/minisite/runningscience/#vo2-max

この部分の日本語はちょっと意味がよく分からないのですが、とにかく「予測」なんですよね。

よく取れば、このタイムを目標にしても十分なポテンシャルは持ってるよ、と励ましてくれてるんです。

そのための適切な、合理的トレーニングやコンデショニングができれば…という話かな。

ところでガーミンコネクトにはトレーニング時のVO2maxの数値が時系列でグラフ化されますが、たとえばこの1ヶ月はこんな感じです。

まああまり練習は積めていませんが、何とか60以上はキープしています。が、これを1年単位で見ると、

夏場の暑いときは、スピード練習もなかなか出来ず、それほど長い距離を走っていないからでしょうか、数値はかなり下がっていました。

これは今年だけでなく例年の傾向でもあるので、個人のパフォーマンスだけでなく気象条件も関係してきますね。

結局は、どのようなトレーニングが有効か、あるいはどの程度の休息が必要なのか、いつでもどこでも万人に共通する方法、マニュアルはないということだと思います。

そう言えば筋トレをきっちりやっていたとき、スピード練習を積んでいたとき、あるいはストレッチを習慣としてやっていたとき…それぞれ確かにいい結果につながっていた気がします。

それを全部ちゃんとやり続ければいいのでしょうが…

ただ走るという単純な行為だからこその難しさがありますよね。

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