誰かのための覚悟

ココロ

すっかり忘れてますが、昨年の今頃はなでしこじゃないサッカーのワールドカップが行われていたんですよね。

あれだけ酷評されていた日本代表が初戦のコロンビアに勝ち、2戦目のセネガルに引き分け。巷の声のトーンが急に変わったのを覚えています。

0-1で負けていたポーランド戦の戦い方にもさまざまな意見がありました。観ている方も、仕方ないと思いつつ、これでいいのか、大丈夫なのかという、不安やジレンマを抱えたなんとも言えない試合でしたね。

そして決勝トーナメント第1戦。サッカーの怖さを知ったベルギー戦のあと、生徒に向けてこんなことを書きました。


誰かのための覚悟

ベルギーとの試合のあと、本田圭佑選手がこんなことを話していたのが印象的でした。

613日の誕生日をみんなに祝ってもらって、そのときにちょっとだけ喋らせてもらったんです。『このワールドカップが終わった後に自分の人生が終わるとしたら、どういう決断をしていくか。どれくらいの覚悟で取り組んでいくか』っていうことをみんなに話させてもらって、可能な限りそれをやったつもりです」

「究極論、プロになるのもヨーロッパで活躍するのも、僕はワールドカップのためにやってきたんです。このために、本当に僕は、ワールドカップのためにやってきたんですよ」

私たちにそれほどまでに賭けられるものがあるか、という問いの立て方をしてもそれほど意味はないでしょう。

ただ、本田選手は試合前にあれほど批判されながらその道を貫き通した。それは、自分がワールドカップで輝くことでなく、日本というチームが前に進んでいくためだという献身的な姿勢でした。

「自分のためだけ」に頑張るのは意外と苦しいものです。誰に何と言われようとも、彼の「覚悟」が揺るがなかったのは、そういうことだったのかもしれません。


…ときどき思い出したい言葉です。

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