「西藤公園」から「花束」へ。やっと僕は彼女への「好き」という気持ちをはっきりすることができましたね。
「花束」ではまだはっきり伝えきれていない感じがありましたが、それを「だいじなこと」でようやく仕上げた?ようです(^^;)
彼女の過去って気になりますよね。でもそれは、自分を振り返って、前の彼女とのことをどうしても思い出してしまうから。
自分のことはさて置き、彼女は今までどうだったんだろう。付き合ってだいぶ経つのに、結局聞けないままでいます。
聞いたらやっぱり前の彼氏に嫉妬してしまうのに、それでも聞きたい。
ずっと聞かなければいいのに、やっぱり過去が気になる。これって、いじけてるんですよね。
うれしいこと、楽しいことがあっても、長続きしないんだから。同じように寂しいこと、悲しいことも全部忘れられたらいいのに。
僕と君の考え方、価値観は違っていて、でもそれで当たり前。だから時にはケンカもして、でもそのあとやっぱり好きだって思うんだ。それを確かめあえればいいんだと思うよ。
価値観が違うこと、お互いの過ちを許せなかったから、前の彼女と別れてしまったんだ。ほんとは間違えることなんて誰にでもある、それを許せなかったのがいけないんだ。今、君と一緒になって、そのことに気づけたんだよ。
今の僕は、そのことがあったから、少しだけ優しくなれた気がする。相手の間違いや、違いを許せると思う。でもそれは、相手を傷つけることで分かったことだから、それを心から喜ぶのも変だし、どういう顔をしてその優しさを君に渡せばいいか、ちょっと罪悪感があるんだけど。
でも、そんな僕を君は優しく笑ってくれるんだね。
お互いが違っても一緒にいたい。そのことをずっと思い出してる。
いや「思い出す」だけじゃない、もう君しかいないと「思い知って」いるんだ。
お互いの違いを認め合って、間違いを許し合って、そうして君しかいないって思えること、それがやっと気づいた「だいじなこと」なんだよ。
…いかがですか? 西藤公園で「好き」とまったく言えなかったのに、ここまで来て「僕」も大人になりましたね^ ^
前の彼女のことがあったから、今、君のことが理解できて、衝突してもきっと分かり合える、そう思うんだ。
「君が好きだよ。」
-あれほどはっきり言えない、優柔不断な「僕」とは思えないほど成長しました。これなら彼女も大丈夫かな?(^◇^;)。
それにしても、「だいじなこと」というタイトルはあまりに真っ直ぐですよね。でもそれだけに、ここで描かれた思いは、依与吏くんの純粋な気持ちなんだろうなーと感じました。
https://penta-3.com/2019/08/01/back-number-hanataba/
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