42.195㎞の意味を知った初マラソン

ランニング

そろそろフルを走ってみたいと考えたのが2004年、44歳の時でした。

その年5月の山中湖ロードレースが2時間以内でしたので、まあ完走は出来るだろうと軽い気持ちでした。

で、11月の河口湖マラソンにエントリーしました(現在の名称は富士山マラソン)。西湖を回らず河口湖を2周するコースだったので、高低差はそれほどありません。

11月の爽やかな気候の中、湖畔の富士を見ながらのレースは、初フルの高揚感もあって気持ちよく快調に走れました。

…少なくとも前半は。

正確には覚えていませんが、おそらくハーフくらいまではキロ4分15〜30秒ほどのペースで走れていたと思います。つまり、あわよくば3時間を切りそうなハイペース。

なにしろ初めてですから、ペース配分も何もなく、ただその時点でいけるスピードでがむしゃらに走ってたんですね。

案の定、2週目に入り、25㎞あたりから始まりました。フルを走ったことのある多くの方が体験してるであろう、あの状況です。

それまでの快適ランは何処へやら、脚がどんどん重くなり、ついに歩きが入りはじめます。

今ならロング走の練習不足とか、エネルギー切れとか分析できますが、その時は分かりません。心臓はそれほど苦しくないのに、なぜ走れないんだろうということだけです。

最後の数キロはかなり歩いてしまい、ゴールは3時間23分台。前半の快調さがウソのように、フルマラソンの怖さを知った大会でした。

フルマラソンが42.195㎞という距離に決められたのは偶然だったようですが、サブスリーを目指す我々にとって、これほど絶妙な距離はありません。もしこれが40㎞走だったら…

また30㎞だったら、この後半の苦しみも感じないで走れる人も多いと思います。

その後も失敗レースの経験を重ねてきました。ウルトラマラソンやトレイルランにも出るようになりました。短い距離なら年代別入賞もできるようになりました。

でも、やっぱりフルマラソンの魅力には勝てません。

サブスリーは永遠の目標としても、この42.195㎞を、最後までペースを落とさずに気持ち良く走れたとき、最高の達成感が得られるからです。

フルマラソンランキングを見ると、今年の完走者の最高齢はなんと93歳!

まだあと34年はいけるってことですね(^◇^;)

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