これからの社会
昨日、都内で開催された「SHARING NEIGHBORS Meet Up!#0」に行ってきました。
https://sharing-neighbors.com/
詳しくは上のサイトを見てほしいのですが、簡単に言うと、これからの社会にシェアを広めよう、という「シェアリングエコノミー協会」の理念・活動に興味を持つ、共感する人たちの集まりです。
「シェアハウス」や「カーシェア」のように、「シェア」という言葉自体はかなり広まってきていますよね。そういう「モノ」を共有するサービスというイメージが一般的かもしれません。
けれど、シェアリングはそれだけではありません。
昨日参加してみて、分野、形態、対象・・・、すべてさまざまだし、それも思っていた以上に進んでるという実感が持てました。
そしてこれからはまさにこのシェアが生活の中心になっていくのではないかと、期待もこめて考えています。
とりあえず昨日のMeet Up!#0について、一部報告です^ ^
Facebookのイベント紹介文をそのまま引用します。
初のMeet Up!の開催が決定いたしましたのでお知らせいたします! 公式noteにて我々の想い、何を目指しているのか、を少しづつ共有させていただきましたが、 やはり改めてみなさまと直接お話がしたい!と思い、Meet Upを企画しました。 会場の都合上、人数制限がございますが、 なぜ、シェアを広めようとしているのか、 我々が目指す、個人が支え合う「共助」の世界とはどういう世界なのかを、 一人でも多くの方と共有し語り合えればと思っております。 これからの世の中を見据え最先端で活動されている豪華ゲストスピーカーを迎えたセッションに、 SHARING NEIGHBORS ピッチ、そして美味しいご飯とお酒でパーティー! 「#0 Birth」というタイトルにもあるようにここから生まれる唯一のコミュニティにしていきたい、ぜひその始まりにご参加ください! どんな方々とお会いできるのか、我々もとても楽しみです。 ちょっとシェアに興味があるだけなんだけど…、そんなあなたをお待ちしております^^
シェアリングエコノミー協会の会員登録(無料)をしていましたし、この案内に惹かれて申し込むことにしました。プログラムは↓
タイムライン 1.オープニング 「SHARING NEIGHBORSの想い」 2.特別セッション「シェアする社会のこれから」 3.ライトニングトーク「シェアで暮らすリアルな声をお届け!」 4.ゲスト ディスカッションタイム 5.SHARING パーティー! 美味しいご飯とお酒、素敵な会話を楽しめるパーティー!
チケット代は3,000円ですが、早割があって2,000円でした。
世代的には20~40代が多いのだろうなあと思って少し気後れしていましたが、参加して本当によかったと思っています。
確かに若い方が多いのですが、ゲストの佐々木俊尚さんをはじめ、それなりの?年代層もいて心強く感じました。
それほど広くはない会場に60人の定員以上が集まり、しかも何かしらの形ですでにシェアに携わっている方もかなりいましたね。
隣の席に座った若者は、シェアハウスにいたときに知り合った4人(男3、女1)で、3LDKのマンションを借りて住んでおり、さらに民泊もしているそう。
大学院に通いながらシェアワーカーとして働いている女性の話も印象に残りました。
そのあたり、プログラムの詳しい内容は↓こちらへ(^。^)
シェアリングで新しい世界を見つけよう! ~「SHARING NEIGHBORS Meet Up!#0」に参加しました~ ② https://penta-3.com/2019/07/04/sharing-neighbors-2/
Meet Upは19:30から始まりました。オープニングは「SHARING NEIGHBORSの想い」と題して、シェアリングエコノミー協会事務局長、佐別当隆志氏のお話。
今後は大企業から個人中心の社会になっていく。しかし現在はまだ個人単位の働き方がしやすい法律になっていないので、業界団体を作って個人の声を届ける必要があると。
そして数十万の個人がこのneighborsに集まれば、それが可能になるのではと。
これだけネットが普及して、働き方そのものが変わりつつある今、それを後押しするパワーが本当に必要ですね。
そして自らは株式会社アドレスを立ち上げ、定住ではない、新しく自由な住まい方を推し進めています。(詳しくは下のサイトを)
月4万円で全国の拠点に住み放題というだけでなく、「家守(やもり)」という拠点管理者の制度など、単なる民泊やシェアハウスともちがう魅力を感じました。
続いて3人のゲストによるトークセッション。 進行役を兼ねて石山アンジュ氏(シェアリングエコノミー協会事務局長)と、佐々木俊尚氏(作家/ITジャーナリスト)、市橋正太郎氏(アドレスホッパー/ マーケター/ サウナー/Address Hopper Inc. CEO / HOPPING MAGAZINE 編集長)
石山氏がこれからの社会について尋ねると、市橋氏は「移ろい、偶然を楽しむ社会」、佐々木氏は「シェアで個人が網の目になっていく社会」とボードに書かれました。
市橋氏の「アドレスホッパー」という言葉も初めて知りましたが、定住しない生き方の中で、実に多くの偶然の出会いが生まれ、それを心から楽しんでいる様子がうかがえ、うらやましく感じました。
佐々木氏は示唆に富むいろいろなお話をしていただきました。原初経済は物々交換でなく贈与経済であり、貸し借りを0にしないことで人間関係が続いていくということ。これからは自己啓発でなく助け合いだということなど。が、そのなかでも印象に残ったのは、人生でいちばん大事なスキルの話。
ゲストの佐々木俊尚氏が話してくれた、これからの社会、人生で最も大事なスキルは何か?
佐々木氏は、
「いい人を見つけて、つながること」
だと。
「いい人」というのはもちろん性別や年代、職業、国籍も超えたところにいる、あらゆる人たちのことですね。
ここからは私の解釈ですが、個を大切にする社会はそれなりに進んできたのかもしれませんが、一方でその「個」が膨張しすぎている面もあると思います。今は悪意に満ちた声もネット等から否応なしに聞こえてきてしまいます。
その中でますます臆病になり、自分の声を発することもできなくなる。人との交流も少なくなり、狭い、閉ざされた世界で生きるようになる。「ひきこもり」と称する状態でなくても、私たちの多くは、そうした悪意に触れたくないと、知らず知らず外に出る、意見を表明することを自制しますよね。
でもそれでは「いい人」を見つけることはできない。怖くても、勇気を出して外に飛び出していかなければ自分を大切にしてくれる人も見つけられない。
1年間、ニュージーランドに留学する生徒の話を聞く機会がありました。彼は3年生ですから、留学すれば戻ったときはいまの2年生と同学年になります。それでも海外留学は世界を広げてくれる最大の機会と信じて、この夏、出発します。
彼はこれまで何度か短期留学経験があるのですが、そうしたことから「困ったときは必ず助けてくれる人がいる。でも、自分が何かをやろうとしなければ、誰も助けてくれない。」という実感を持ったそうです。
佐々木氏のお話を聞いたあと、この生徒の言葉がなんか重なったんですよね。
「では、いい人を見つけるにはどうすればいいでしょうか?」と石山氏に聞かれた佐々木氏は、
「自分がいい人になること!」
だと。
それは贈与を中心とした、貸し借りをゼロにしない、助け合いの関係を作ることでもありますね。まずは自分が、(モノやカネの)見返りを求めず、人と接することから始まるということなのでしょう。
でも、それは今の社会ではなかなか難しいことです。だからこそ、それが「スキル」ということになるのでしょうね。
そしてそれは、いわゆる会社や学校が求める「コミュニケーション能力」とも違うと佐々木氏は言ってい(た気がし)ました。
「一人」が好きなら、それを生かせるように誰かとつながればいい。でも、「独り」では生きていけない。
・・・ということかなと、自分なりに解釈してみました(^_^;
ライトニングトーク
トークセッションの後は、ライトニングトークと称して、3人のシェアワーカーの方からのリアルなお話。
大学院に通いながらシェアワーカーとして活躍する糸原さんは、家事や料理といった普通?のスキルが誰かの役に立つということ(「流しそうめん」というのもありましたね^ ^)を。
タイムチケットで歴代売り上げ1位という加藤さんは、1日4〜5時間のシェアエコでかなりの収入を上げているということです。
「シェアエコは使って応援、広めて応援」「個人商店街で生きるイメージ」など、なるほどなぁと思う言葉の連続でした。
YOKOさんは会社員とシェアワーカーを両立。「整えることで本質を引き出し、人をエンパワーメントする」片付けのプロです。
片付けることが大好きな「変態」からプロになったとお話しされていましたが、なんとなく分かる気も(^_^;)
「偏愛や能力を社会にアウトプット」とか。なるほどね!
そしてこのあとは参加者全員でのSHARINGパーティー。
石垣島の完熟パインで作ったスムージーもふるまわれました。美味しかった!提供していただいたのはこちら↓OWNERSさん。
地方に埋もれている食材を、こうして広げてくれるのもシェアですね。今度わが町のトマトもぜひ!とPRしておきました^_^
パーティーは1時間足らずでしたが、何人かの方とお話して、いろんなことを吸収できました。
シェアのためのプラットホームもたくさんあることも、自分の得意分野でやれることをやればいいことも。
もちろんそれで生活が成り立つかどうかという不安もあるし、まだ具体的な形にはなりませんが、でも必ず、なんらかの形で関わっていきたいと感じて帰ってきました。
だってなんと言っても、集まった70名くらいの人たち、みんなホントに楽しそうだったんです!
笑顔もシェアできるって、すばらしいことですよね(^。^)
(佐々木俊尚氏の著書「広く弱くつながって生きる」についてはこちら↓)
https://penta-3.com/2019/07/09/hirokuyowaku-tsunagatte-1/
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