back numberの「ロンリネス」の後半には、あるセリフが登場します。
「いや~、他にも聞きたいこと 山ほどあるんスけどねぇ
逆に『あ、コイツ作んなきゃ良かったなぁ…』とか思ったこと 絶対あるでしょ 絶対あるって!
あとさ、たまに酒飲みながら何となく作ってること、ないッスか? 『どう考えても力の入り方、違うだろ~!』って文句言いたいヤツ、いっぱいいると思うんだよね
まさか、人間にもシングルとかカップリングとかあるんじゃないでしょうね!? あ、分かった…」
別記事、back number「ロンリネス 」(https://penta-3.com/2019/05/07/back-number-lonneliness/)でも触れていますが、このセリフ、人間を作っている神様へのインタビューという形式を通して、曲作りしている人へのかなり失礼な質問です。
こんな感じでしょうか。
「あ、コイツ作んなきゃよかったなぁ…」(納得できないでアルバムに入ってる曲があるでしょ?いわゆる『捨て曲』的な。)
「とか思ったこと 絶対あるでしょ 絶対あるって! 」(ま、言いにくいだろうけど、あるに決まってるよね? 誰だってそうだから。隠さないで教えてよ。)
「あとさ、たまに酒飲みながら何となく作ってること、ないッスか? 『どう考えても力の入り方、違うだろ~!』って文句言いたいヤツ、いっぱいいると思うんだよね 」(作り手も人間だからね、適当に作ってること絶対あるでしょ? そんな風に聞こえる歌がけっこうあるからねー。)
「まさか、人間にもシングルとかカップリングとかあるんじゃないでしょうね!?」(最初から計算して、シングル曲用に意気込んで作ったりとか、これは力抜いてカップリングにしようとか考えて作ってるとか? まさかそんないやらしいことしないよね?え?)
で、問題はこのあとの最後の部分です。何て言ってるのか?
・これってやっぱりプロデューサーによるんじゃない?
・これってやっぱりプロデューサーにおねだり
・これってやっぱりプロデューサー業?狙い
「これってやっぱりプロデューサー」までは聞き取れますが、そのあとは何回聴いても分かりません。(なんとなく、「プロデューサーによる狙い…$#×」ではないかと思いますが)
そうなるとここは文脈で判断するしかありませんね(^_^;)
Q1 最初の指示語「これってやっぱり」の「これ」は何を指すのか?
直前の、曲を「計算して作っていること」を指すと思われますが、それだけでなくその前の「適当に作ってること」も含んでいるのでは。それはこのあとの「プロデューサー#$※€」との関連からも伺えます。
Q2 プロデューサーがどうしたと言っているのか?
歌はそもそも「売れそうだから」とかいう商業主義で作るものではないですよね。「マッーケットに受けるか受けないか」を考えて作ってるわけないと思うんです。
ところがインタビュアーは、そういうことがあるでしょ?と興味本位というか、皮肉を込めて聞いてくる。
「あ、分かった。プロデューサーの意向が曲作りに反映してるんでしょ?」という感じ?
実際にこういうインタビューを受けたかどうかは分かりませんが、そのような雰囲気を感じたことはあったのかも。
命懸けで歌を作っていると言う依与吏くんのやるせない思いが、この曲に込められているのかもしれません。
ところで曲中のかけ声“Hey Ho!”ですが、「うんざり」とか「がっかり」の意味があるようです。(スーパーマリオのキャラと関係するかは分かりません)
そうなるとこれもちゃんと曲の内容、作り手の嘆きとリンクしてたんですね。さすがです!
(2019.9.27 2020.10.7補記)
その他のback numberに関する記事はこちら↓
https://penta-3.com/category/japanese/backnumber/
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