back number 切なすぎる清水依与吏「つぶやき」ワード

back number

back numberの曲って、なんであんなに切ないんでしょうね。

それは歌詞だけじゃなくて曲と歌、アレンジ、演奏、メンバー3人の気持ち、その他すべてが合わさって感じることなんですが、ここではあえて言葉だけにこだわってみたいと思います。

特に、「つぶやき」です。

片思いの男心を歌う曲はたくさんありますが、たとえば、

会いたいんだ今すぐその角から飛び出してきてくれないか
夏の魔物に連れ去られ僕のもとへ
生まれた星のもとが違くたって偶然と夏の魔法とやらの力で僕のものに


“なるわけないか”

出典「高嶺の花子さん」作詞:清水依与吏

大好きな女の子がなんとかして自分のほうを向いて欲しい、という妄想…

誰もが一度は経験する思いだと思います^ ^

で、結局は現実に戻るんですが、この「あるわけないか」って、こんな感じですよね↓

「絶対そんなことないのは分かってるけど、もしそうだったらどんなに嬉しいだろう。いや、100%ないとは言い切れない、奇跡ってこともあるし、いやでもないよなぁ…」

たぶんこんな風に揺れ動いて、思わず呟くんです。すごい複雑な感情です。

その男心をこの一言で見事に表現してるんですよ(^_^;)

それから、

よく晴れた空に 雪が降るような
ああ そう 多分そんな感じだ
変な例えだね 僕もそう思うよ
だけど君はそんな感じだ

一体どこから話せば
君という素敵な生き物の素敵さが
いま2回出た素敵はわざとだからね


どうでもいいか”

出典「オールドファッション」作詞:清水依与吏

ともかくこの「どうでもいいか」の前の、「素敵」をみっつ重ねるのが凄い!

「素敵な」「素敵さ」「素敵」と品詞も微妙に変えて、日本語として整ってはいないけど、恋人への思いがめちゃめちゃ伝わりますよね。

ついでに、「よく晴れた空に 雪が降るような」感じもなかなか言えません。

真っ青な空の爽やかさと、幻想的で魅惑的な雪の風景…どちらも兼ね備えた美しさ、かな?

それで、「どうでもいいか」です。

わざと「素敵」を重ねて大好きな気持ちを仄めかしているのだけれど、ちょっと照れ臭い感じ。

「君のこと本当に大好きだけど、こんなこと言わなくてもちゃんと伝わってるよね。うまく言えないんだから、余計なこと言わない方がいいよね。でもちょっと言ってみたかった…」みたいな?

変な例えしか出来ない自分への照れ隠しであったりもするんでしょうか。

こうして考えてたら、また曲を聴きたくなってきました(^。^)

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