back numberの女性目線の曲はたくさんありますが、このハッピーエンドはとにかく心に沁みますね。
もの悲しい歌詞とメロディーと依与吏くんの声が合わさって、最初のワンフレーズを聴いただけでグッときます。それにしてもなぜタイトルが「ハッピーエンド」なんでしょうか。
そして大好きなのに、別れなければならないのはどんな理由なんでしょう。
「さよなら」を言わなきゃいけないのに、言ってしまったらそこで終わり。そう思ったら言えなくなって、代わりに言えたのは「ありがとう」の言葉だけ。
でもそれ以上何も言えない。
寂しさを閉じ込めて平気なふりをしようとして、あなたが幸せならいいと思おうとして、そうあってほしいと願って、でも最後は、やっぱり、それは、嘘。
あなたを好きなままの私、青いまま枯れてゆく花みたい。大好きな想いはもう言えないけど、一緒に心の奥にしまっておくよ。
大丈夫、大丈夫だって。心配しないで。
でも本当はあなたにそう言ってほしいんだよ。「私がいれば何もいらない」って。
そして今すぐ抱きしめて、キスをして…
目次
嘘じゃない、でも言えない
大好きな彼を困らせたくないから、本当の気持ちは言えません。
「ごめんね」って冗談にしてしまおうというのがまた切なすぎますね。
別れる今になって、彼が昔言ってくれた、一人にしないよって言葉をなぜか思い出してしまうんです。
最初は彼の方から好きだって言ってくれたはずなのに、いつのまにこんな風になってしまったんだろう。
遠く離れていたって、会えない日々が続いていたって、ずっとずっと大好きだったのに。
だからね、嘘だよ。離れても私を忘れないでなんて、嘘だよ。ホントだよ。
「元気でいてね」っていう嘘の真実
彼は彼女の、本当の気持ちに気付いていないみたいです。
最後なのに彼女が泣いていないから。
でもそんな暢気で鈍感な彼のこともやっぱり大好き。いつまでも一緒にいたいと思ってしまいます。
いつも気付けば側にいてくれて、そのまの私を認めてくれていたのに。
私がふと溢す涙を、あなたはそっと拭ってくれたのに。
あなたがいて、私はすべて幸せに思えたのに。
そんなに優しかったくせに、なぜ離れていくの?
彼女の本当の気持ちは、彼に抱きしめてもらって、私がいれば何もいらない、そう言って離さないでほしい…
それを「なんてね」ってすぐ打ち消してしまうのは、彼女の精一杯の強がりです。
彼は暢気だから、そんな気持ちにも気付かないんですが、彼女はそういうところも好きで…
「ハッピーエンド」というタイトルの謎
そもそもこの悲しい別れの歌をなぜ「ハッピーエンド」と言うのか。
彼女はこの別れを、精一杯強がってハッピーなものにしたいんですよね。
自分にとってはバッドエンドでも、せめて大好きな彼にはハッピーな終わりであってほしい、という。
そう考えるとまた切なくなってきます。
2人がなぜ別れるのかは分かりません。でもこの曲にそんな理由とか不要ですよね。
それにしてもどうにも気持ちを整理できない女心をなぜ清水依与吏は理解できるのか?
いやそんな女心をこちらも分かったつもりで解釈してるけど、本当にそういうことなのか?
聴けば聴くほど謎めいて、また切なくなって…
その繰り返しです(^_^;)
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