このタイミングで!?
ネットを見てたら、またとんでもないニュースが目に入ってきました。↓
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20191205-OYT1T50207/
それによれば、来年度から始まる大学入学共通テストで、導入予定だったの国語と数学の記述式問題について、公明党より実施の延期を求める提言書が萩生田文部科学相に手渡されたと。
萩生田氏は重く受け止め、年内をリミットに判断すると。
うーん、これはもう延期確定ってことですかね。
ついこの間、英語の民間試験を導入する案が延期になったばかりです。高校の現場では、それを受験するための共通IDをどう扱うかについてかなり議論していたのですが、それも無駄な時間でした。
その民間試験と、この国語・数学の記述試験を導入するのが、今度の大学入試改革の2本柱と言ってもよかったと思います。それが両方ともここへきて、このタイミングで無くなるとは…
もちろんこの2つとも、さまざまな点で問題点が指摘されており、だからこそ延期の判断をせざるを得ない(まだ決まったわけではありませんが)のでしょう。
英語に関して言えば、受験の機会(場所・金額・日程など)に不平等が生じる、英検やGTECなど、違う試験を同列に扱えるのか云々。
記述問題は採点の方法が不明瞭、採点者が民間業者であることなど。
これらの問題点はまったくその通りです。
新テストの内容についてはかなり前からモデル案が出されたり、実際に高校生に解かせてその妥当性を検討したりしていました。が、問題はテストの内容でなくその実施方法についてでしたね。
そもそも共通一次試験からセンター試験まで、すべての受験生が同一の試験を受ける、受けられる制度があまりにも長く定着しており、その是非についてもほとんど論議されていないところで「なぜ急に」新テストを、というふうに世間も教育界も受け取っているんでしょう。
確かに内容的にはセンター試験はよく出来た試験であるとは思います。どうして変えるの?という声があがるのも無理はありません。
ただ、マーク式の限界はあります。
「正解のない問い」ばかりの現代において、このまま、「知識・技能」だけ、いわゆる暗記記型の教育では国際的にも太刀打ちできないし、生きていくのは困難だ、という危機感から今回の改革案が出てきたと理解しているのですが。
その方向性は支持しつつも、方法やスケジュールが拙速、あるいは中途半端になっていたということは思わざるを得ません。
それにしても、いったい今後どうなるんでしょうか?
入試の公平性とは?
小学校は2020年度、中学校は2021年度、 高等学校は2022年度から 「学習指導要領」が変わります。カリキュラムも、教科書も変わります。新テストの記述問題への対応もすでに始まっています。
思うに、センター試験の「公平性」が浸透しすぎたということもあるのじゃないでしょうか。
共通一次試験が始まる前は、大学入試はすべて個別試験でした。ですからその大学を受けた生徒の中だけの公平性は担保されていたはずです(一部は違ったようですが)が、受験生全体という大きなパイの公平性など考えることもなかったわけです。
センター試験が定着したことによって、「すべての受験生には公平な受験機会が与えられている」ことが当然のこととなりました。
その「一発勝負」が果たして妥当なのか、そうであればこのままセンター試験を継続するのがベストなのか、「新テスト」が当初の目的を達成できるものになるのか、誰もが納得する「公平な」試験とはそもそも存在するのか・・・
まだまだ考えなければいけないことは多そうです。
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